AIDS/HIV総合治療センターの活動

総合的なケアとエイズ医療水準の向上

AIDS/HIV総合治療センターは、九州医療センターに設置された、包括的医療、チーム医療を目的としたサブセンターです。一人の患者さんを多角的に診療するだけでなく、HIVコーディネーターナースによる相談や保健指導、臨床心理士による心理的ケアやソーシャルワーカーによる相談など、多職種による総合的なケアを行っています。

またブロック拠点病院としての機能に基づき、拠点病院等関連機関の皆様と連携を図りながら、九州ブロック内のエイズ医療水準の向上のための活動を行っています。

①診療

感染症外来の設置

外見上は他の外来診察室と同じですが、防音設備を備え、患者の皆さまのプライバシー保護に努めています。また外来受診後、そのままカウンセリングが受けられるように面談室も設置しています。

全科対応

エイズ患者には、全身症状や呼吸器症状、消化器症状、眼科的症状、神経症状、悪性腫瘍等様々な症状が現れるため、各科にわたる総合的な診療が必要となります。当センターでは歯科をはじめ、全科診療可能となっています。

HIVコーディネーターナースによる専門的ケア及び包括的医療支援

HIVコーディネーターナースによる専門的ケアを行うほか、患者の皆さまやご家族の電話相談、他部門との連携調整を行って、スムーズな医療が受けられるように支援しています。

専門カウンセラーによるカウンセリング

専用面談室にて患者の皆さま、ご家族・パートナー等の方へのカウンセリングも行っています。

専門ソーシャルワーカーによる面談

患者の皆様に必要な各種医療福祉制度やサービスについて、専門のソーシャルワーカーが情報提供や申請等のお手伝いを致します。

パンフレット「医療ソーシャルワーカーをご存知ですか」

専門家による薬剤指導・栄養指導

専門家による服薬・栄養指導を行っています。

②研究

薬剤耐性検査を含む遺伝子レベルの研究・検査のできる遺伝子検査室を整備しています。

③研修

ブロック内の拠点・協力病院に対し、医療情報等に関する研修会や、ネットワーク構築のための会議などを実施しています。

④情報

年度初めに九州ブロック内エイズ拠点病院の診療状況、患者状況を一斉調査し、ブロック内の患者相談等に対応出来るよう、状況把握に努めています。
また年に一度、九州各県中核拠点病院の医師・看護師・薬剤師・臨床心理士・MSW、各県行政担当者にお集まり頂き、情報の収集、提供を行っています。その他、各種研修会や当HPにて随時情報発信をしています。